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防犯リュックの選び方|タイプ別の違いと失敗しない基準

防犯リュックの選び方|タイプ別の違いと失敗しない基準

売り場で「防犯」と書かれたリュックを手に取っても、見た目は普通のリュックとほとんど同じです。

違いは背中に接する面へ回された開口部、ジッパーの引き手をまとめて留める金具、生地に織り込まれた切れにくい繊維といった細部にあります。

ややこしいのは、同じ「防犯リュック」という言葉が、通勤中のスリを想定した薄型バッグと、防犯ブザーを下げられる子ども用の通学カバンの両方に使われていることです。

ねらっている場面が違えば、選ぶ基準も変わります。

本記事では、防犯リュックの構造の違い・タイプ別の向き不向き・買う前に確かめる3点を解説します。

防犯GET

防犯GET編集部

防犯GETは、家庭でできる防犯対策と防犯グッズの選び方をまとめているメディアです。防犯カメラや見守りカメラ、補助錠や防犯フィルム、センサーライトや防犯ブザーまで、メーカーが公開している仕様を確かめながら、用途ごとの向き不向きを書いています。

※本記事はAIの補助を得て作成し、編集部が校正しています。

防犯リュックとは何を指す言葉か|盗難防止リュックとの呼び分け

防犯リュックという呼び名に、公的な規格や認定はありません。

住宅の窓や錠に付くCPマークは、官民合同会議の試験で侵入に5分以上耐えた建物部品に表示される表記で、カバン類は対象外です。

「防犯」と書かれていても、何をねらった作りなのかは商品ごとに構造を見て判断してください。

大人向けは「盗難防止」、子ども向けは「見つけやすさ」

大人向けの商品で防犯リュック・盗難防止リュックと呼ばれるものは、スリや置き引きへの備えを前提にしています。

中身を抜かれにくい開口部、錠を通せるジッパー、ひったくりに引き剥がされにくいベルトなどが特徴です。

一方、通学用で同じ言葉が使われる場合は、防犯ブザーを胸元に固定できるリングや、夜間に光を反射するテープが主な中身になります。

守る相手が「他人の手」なのか「見落とされること」なのかで、まったく別の商品です。

どちらを探しているのかを先に決めないと、売り場で並んでいる両方が候補に見えてしまいます。

持ち歩く道具全体の選び分けは防犯グッズのタイプ別の違いで解説していますので、リュック以外も含めて考えたい場合はそちらから広げてみてください。

普通のリュックと防犯リュックの違いは、開口部・錠・生地の3か所

開口部の位置が最大の違い

メイン室の口が背中に接する面にあるタイプでは、背負っている間、口が体に密着します。

混雑した車内で後ろから手を伸ばされても、ジッパーの位置そのものに触れられません。

反対に、口が外側にある一般的なリュックは、背負ったままでは自分の視界にも入らない場所が開いた状態になります。

錠とジッパーの守り

ジッパーの引き手が2つ並ぶ構造なら、そこに小型の南京錠やワイヤーを通してまとめられます。

宿の相部屋やカフェで短時間席を離れるときに、開けるまで一手間かかる状態を作れるという考え方です。

錠付きの製品でも、鍵をリュックの外ポケットに入れていれば意味がありません。

生地と背面の芯材

切れにくい繊維を織り込んだ生地や、底面に薄い板を入れた製品もあります。

刃物で切られないという意味ではなく、一気には裂けにくくして手を出しにくくするための作りです。

どのタイプも保証できるのは、盗るのに時間と人目がかかる状態を作るところまでで、被害をゼロにするものではありません。

スリ対策をねらった作りと、その代償

背面開口タイプは、背負ったままでは自分も中身を取り出せません。

改札でICカードを出す、車内で本を出すといった動作のたびに、いったん前に抱えることになります。

ここを面倒に感じる人は、貴重品だけを別の小さなポーチに移し、リュック本体は着替えや書類だけにする使い方のほうが続きます。

錠や芯材が入る分、同じ容量でも重くなり、内部の仕切りで実際に入る量は見た目より少なくなりがちです。

厚みを抑えたスリムタイプでは、そもそも大きな荷物が入りません。

そして、置き引きに対してはどのタイプもほとんど役に立ちません。

体から離した瞬間に、リュックごと持ち去られる可能性が残ります。

椅子の背に掛けて席を離れる、足元に置いて眠るといった場面では、構造よりも「体から離さない」という運用のほうが大きく結果を左右します。

ここを製品で解決しようとすると、選び方を間違えます。

タイプ別に見る防犯リュック|誰にどれが向くか

タイプ主な作り向く場面弱いところ
背面開口タイプメイン室の口が背中側にある満員電車、人混みの徒歩移動背負ったままでは自分も出せない
ロック付きタイプ引き手を錠でまとめる、ワイヤーを内蔵宿泊先、短時間の離席開閉の手間と鍵の管理
薄型スリムタイプ厚みを抑え、外ポケットを省く通勤で人と体が触れる距離荷物が入りきらない
大容量トラベルタイプ切れにくい生地、隠しポケット、多室構造長距離移動と宿泊をまたぐ旅程重く、日常使いには大きい

毎日の通勤で人と体が触れる距離を移動するなら、背面開口か薄型のどちらかです。

宿に荷物を置く旅程が入るなら、錠を通せる作りが優先されます。

両方が必要な旅行なら、大容量トラベルタイプに背面ポケットが付いた製品を探すことになりますが、重量は素直に増えると考えてください。

防犯リュックの選び方は、使う場面から順に絞る

1. 移動中か、荷物を置く時間があるか

背負っている時間が長い人は開口部の位置、荷物を体から離す時間がある人は錠とワイヤーを見ます。

ここが決まると候補はかなり絞られます。

2. 前に抱えられるかどうか

混雑した場所では、リュックを前に抱えるのがいちばん確実です。

抱えたときにジッパーへ手が届くか、肩ベルトの長さを片手で伸ばせるかを確認してください。

この動作が窮屈な形の製品は、結局背負ったまま乗ることになります。

3. 自転車や徒歩の暗い道を通るか

自転車通勤なら、反射材の位置と両手が空くことのほうが実際の安全に関わります。

駐輪中はリュックを外して持ち歩く前提にしてください。

自転車そのものの盗難対策は車・バイク・自転車用の防犯シールの選び方で解説しています。

買う前に自分で確かめる3点

1つ目は実寸です。

持ち歩くノートパソコンや水筒の縦横と厚みを測り、内寸の表記と見比べてください。

「13インチ対応」といった表記だけでは、厚みのあるモデルが入るかは分かりません。

2つ目は、背負ったままの開閉です。

店頭で背負い、実際に前へ回して開けてみると、背面開口タイプが自分の使い方に合うかどうかがその場で判断できます。

3つ目は、中身を分けられるかどうか。

財布・鍵・スマートフォンを1か所にまとめてしまうと、そこを抜かれた時点で全部を失います。

内ポケットが2つ以上あり、背中側の隠しポケットに鍵だけを入れられる作りなら、被害の範囲を小さくできます。

なお、南京錠やワイヤーのような小物は100均と量販店の防犯グッズの取扱いの違いで解説している通り、買える場所が製品によって変わります。

リュックの防犯だけでは足りない場面

持ち物を守れても、帰宅してから先は別の話です。

玄関前でカバンから鍵を探して立ち止まる時間や、留守中の窓の状態は、リュックの構造では変わりません。

とくに一人暮らしを始めたばかりの時期は、備える順番を間違えやすいところ。

一人暮らしの住まいの防犯で最初に備える順番では、玄関・窓・郵便物の優先順位を解説しています。

外出中の備えとして、位置の共有や大音量のブザーをスマートフォンで代替する方法もあります。

無料で使える範囲と有料機能の線引きは無料の防犯アプリの機能とタイプ別の比較で解説しています。

持ち歩く道具として検索されやすい防犯カラーボールは、店舗や車両に置いて使うもので、カバンに入れて携帯する道具ではありません。

使い方の前提は防犯カラーボールとは何かで解説しています。

よくある質問

防犯リュックならスリの被害に遭わなくなりますか

遭わなくなるとは言えません。

どの製品も、中身を抜くのに時間と手間がかかる状態を作るところまでです。

混雑した場所では前に抱える、貴重品を1か所にまとめないといった使い方と合わせて、初めて意味を持ちます。

切れにくい生地なら刃物で切られませんか

切られない生地ではありません。

裂けにくく作られているため、その場で短時間に開けるのが難しくなるという性質のものです。

生地の強さを理由に、体から離してよい根拠にはなりません。

子ども用の通学リュックにも防犯タイプはありますか

あります。

ただし中身は大人向けと違い、防犯ブザーを胸元に固定できるリングや、夜間に光を反射するテープが主な機能です。

ブザーは付けただけでは意味がないので、子どもが自分で引ける位置に固定し、家で一度鳴らして音量を確認してください。

錠が付いたリュックは飛行機に預けられますか

施錠したまま預けられるかどうかは、航空会社や保安検査の運用によって変わります。

開錠を求められる場合があるため、預ける前に利用する航空会社の案内を確認してください。

普通のリュックに後付けで対策できますか

ある程度はできます。

引き手にワイヤーや小型の錠を通す、背中側の平たいポケットに鍵と現金を分けて入れる、前に抱えて乗るといった運用で近い状態になります。

開口部の位置そのものは変えられないので、そこを重視するなら製品を替えることになります。

まとめ

防犯リュックに規格はなく、背面開口・錠付き・薄型・大容量トラベルの4タイプで、ねらっている場面がまるで違います。

背負っている時間が長い人は開口部の位置、荷物を置く時間がある人は錠とワイヤーを優先してください。

どのタイプでも置き引きには弱く、体から離さない使い方が前提になります。

ぜひ本記事のタイプ別比較表と「買う前に確かめる3点」を参考に、自分の移動時間と荷物量に合う1本を選んでみてください。

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