日本製の防犯ブザーは何が違う?国産を選ぶときの基準

防犯ブザーの売り場では、同じ棚に「日本製」「日本ブランド」「国内検品済み」という3つの表示が並びます。
このうち原産国として日本製と書けるのは、商品の内容に実質的な変更をもたらす加工を日本で行った製品だけです。
企画と設計が国内でも、組み立てが海外なら原産国は日本になりません。
音量の数字も同じで、120dBと100dBが並んでいても、測定距離が10cmと1mなら計算上はほぼ同じ大きさの音です。
表示の読み方を知らないまま数字の大きい製品を選ぶと、実際には音の小さいほうを買うことになります。
本記事では、日本製表示が意味する範囲・音量dBの読み方・購入前に確認する4つの表記・パッケージでの見つけ方を解説します。

防犯GET編集部
防犯GETは、家庭でできる防犯対策と防犯グッズの選び方をまとめているメディアです。防犯カメラや見守りカメラ、補助錠や防犯フィルム、センサーライトや防犯ブザーまで、メーカーが公開している仕様を確かめながら、用途ごとの向き不向きを書いています。
※本記事はAIの補助を得て作成し、編集部が校正しています。
防犯ブザーの「日本製」は最後に加工した国を指す表示
原産国の表示は、景品表示法にもとづく「不当な原産国表示の禁止」の告示で考え方が決まっています。
原産国とは、その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国のことです。
防犯ブザーなら、樹脂ケースに基板と圧電スピーカーを組み込み、動作確認まで済ませた場所が日本であれば、日本製と表示されます。
部品の産地までは含まれません。
日本製と書かれたブザーでも、スピーカーやストラップ、付属の電池が海外で作られていることはあります。
反対に、海外の工場で組み立てた製品に日本製と表示することはできません。
「日本ブランド」「国内検品」は原産国の表示ではない
設計や検品を日本で行っただけでは、原産国は日本になりません。
そのため商品説明では「企画・設計:日本/製造:中国」と分けて書かれます。
国内の倉庫で最終検査だけを通した製品も、原産国は組み立てた国のままです。
日本製を条件にするなら、パッケージ表面のキャッチコピーではなく、仕様欄の「原産国」または「製造国」の行を確認してください。
音量のdBは測定距離とセットでなければ比べられない
デシベル(dB)は音圧レベルの単位で、目盛りが対数になっています。
10dB上がると音の強さは10倍、人の耳で感じる大きさは約2倍です。
85dBと95dBの差は、数字の見た目より大きく開きます。
距離の条件も同じくらい大きく響きます。
点として鳴る音源では、距離が2倍になるごとに約6dB下がり、10倍では約20dB下がります。
10cm測定で120dBの製品を1m離れて聞くと、計算上は100dB前後。
つまり1m測定で100dBと表示された製品と、ほぼ同じ音量になります。
目安としては、85dBが交通量の多い交差点、100dBが電車の通るガード下、120dBが航空機のエンジン付近に相当する水準です。
耳のすぐ近くで鳴らせば痛みを感じます。
動作確認をするときは腕を伸ばし、短く鳴らして止めてください。
鳴らしたあとに耳鳴りが続く場合は、医療機関に相談してください。
日本製の防犯ブザーで確認する表記は音量・電池・防滴・鳴動時間の4つ
| 表記 | 意味 | とくに重視したい人 |
|---|---|---|
| 音量 ◯◯dB(測定距離◯cm) | 決められた距離で測った音の大きさ。距離の記載がないと他製品と比較できない | 全員 |
| 使用電池(単4×2、LR44など) | 交換できる乾電池式か、内蔵充電式か。入手しやすい規格かどうか | 毎日持たせる保護者 |
| 連続鳴動時間 | 新品電池で鳴り続ける時間の目安。20分程度から数時間まで幅がある | 人通りの少ない道を通る人 |
| 防滴・IPX表記 | 水への耐性。IPX4は各方向からの飛沫、IPX7は一時的な水没まで | ランドセルの外側に付ける人 |
| 作動方式(ピン抜き/ボタン) | 鳴らし方と止め方。ピン式は差し戻すまで鳴り続ける | 手袋の季節に使う人 |
| 取付部(ナスカン、カラビナ) | ランドセルのDカンやバッグに固定できる形かどうか | 肩ベルトに付ける人 |
この6行のうち、原産国が日本かどうかで中身が変わるものは一つもありません。
日本製という表示は製造管理の手がかりであって、性能を示す数値ではないからです。
日本製を探しているなら、まず原産国の行で候補を絞り、そのうえで6行の数値を比べる順番になります。
使う人と場所を決めれば、防犯ブザーの仕様は一つに絞れる
小学生に持たせるなら、取付部はランドセルの肩ベルトにあるDカンに掛かるナスカン型、作動方式は握力に頼らないピン抜き式、防滴はIPX4以上が最低条件です。
電池は単4かボタン電池のどちらでも構いませんが、電池蓋がネジ止めになっているものを選んでください。
ボタン電池は誤飲すると短時間で食道を傷めるため、工具なしで開く蓋は避けたほうが安全です。
通学と留守番での使い分けは子ども向け防犯ブザーの選び方で解説しています。
大人が夜道や通勤で持つ場合は、条件が変わります。
バッグの中では鳴らしても音がこもるため、外側に出せる長さのストラップか、キーホルダー型が現実的です。
誤作動で鳴ってしまったときに止められるかどうかも確認してください。
ピン式は差し戻さないと止まりません。
大人向けの基準は大人が持つ防犯ブザーの選び方で解説しています。
同じ120dB表記の防犯ブザーで音が違う理由と、読み違えたときに困ること
測定距離と測定条件がメーカーごとに違う
音量の測定距離には共通の決まりがありません。
10cm、30cm、1mのいずれで測るかはメーカーの判断で、距離を書かない製品もあります。
距離の記載がない120dBと、1m測定の95dBを並べても、どちらが大きいかは分かりません。
連続鳴動時間も同様で、新品電池・常温という条件での測定値です。
冬の屋外では電池の電圧が下がり、表示より短くなることがあります。
表示を読み違えると起きること
防滴の表記がない製品をランドセルの外側に付けると、雨の日を何度か越えたあたりで音が小さくなったり、鳴らなくなったりします。
基板の接点が湿気で錆びるためです。
付属電池が「動作確認用」と書かれている製品では、数か月で電池切れになることもあります。
取付部の形を見ずに買えば、カラビナの径がDカンに通らず、結局ポケットに入れたまま持ち歩くことになります。
ポケットの中では、いざというときに引き出せません。
原産国と仕様はパッケージ裏面の表示欄に載っている
実店舗なら、確認する場所はパッケージ裏面か側面の仕様欄です。
「音量」「使用電池」「連続鳴動時間」「材質」「原産国」が縦に並んでいる箱書きの部分で、日本製の製品はここに「原産国:日本」または「日本製」と入ります。
通販の場合は商品ページの仕様表と、Amazonなら「商品の情報」欄に原産国の行があります。
仕様表に原産国が見つからないときは、メーカーの公式サイトの製品ページを確認してください。
それでも書かれていない場合は、販売店やメーカーに問い合わせるのが確実です。
取扱状況や仕様は時期によって変わるため、型番単位で確認しておくと買い直しを避けられます。
ブザー以外の防犯用品も含めて表示の読み方を知りたい場合は、防犯グッズの選び方でタイプ別の違いを解説しています。
よくある質問
日本製の防犯ブザーは音が大きいのですか
原産国と音量には関係がありません。
音の大きさを決めるのは圧電スピーカーの性能と回路で、日本製でも85dB台の製品があり、海外製でも120dB表記の製品があります。
比べるときは、dBの数値と測定距離を並べて確認してください。
音量は何dBあれば足りますか
製品説明では、1m地点で85dB以上を目安として示すものが多く見られます。
ただし85dBあれば必ず誰かが気づくわけではありません。
周囲の交通騒音、時間帯、建物との距離で聞こえ方は変わります。
音量に加えて、鳴り続ける時間と持ち歩く位置も合わせて考えてください。
100円ショップの防犯ブザーでも代わりになりますか
音を鳴らすという役割は果たします。
ただし連続鳴動時間や防滴の等級、使用電池の規格がパッケージに書かれていないことが多く、雨に濡れたあとや半年後にどうなるかを事前に判断できません。
毎日ランドセルに付けて使うなら、仕様が明記された製品を選んだほうが安心できます。
まとめ
防犯ブザーの「日本製」は、最後に実質的な加工を行った国が日本という意味で、部品の産地や音の大きさを保証する表示ではありません。
日本製を条件にするなら仕様欄の原産国の行で候補を絞り、そのうえで音量と測定距離、使用電池、連続鳴動時間、防滴等級を比べる順番になります。
取付部の形も、ランドセルのDカンに掛かるかどうかで実際の使い勝手が変わります。
ぜひ本記事の6項目の確認表を手元に置いて、パッケージ裏面の仕様欄と見比べながら選んでください。





