SHARE:

動物対策に使う防犯ブザー|音と光の使い分けと注意点

動物対策に使う防犯ブザー|音と光の使い分けと注意点

自治体の出没マップに赤い点が増えて、いつもの散歩コースや登山口がその範囲に入っています。

手元にあるのは通勤用に買った防犯ブザー1つで、熊鈴は持っていません。

防犯ブザーの音量は製品によって幅があり、おおむね85デシベルから130デシベル前後です。

数字だけなら熊鈴を上回りますが、ピンを抜いて鳴らす作りなので、歩きながら鳴らし続ける使い方には向きません。

人の接近を先に知らせる役割は熊鈴やラジオが担い、防犯ブザーはとっさの一手として腰に付けておく形が現実的です。

本記事では、熊が出る場所で防犯ブザーが役に立つ場面・音量と防水の見方・山と市街地での持ち方の違い・遭遇したときの扱いまで解説します。

防犯GET

防犯GET編集部

防犯GETは、家庭でできる防犯対策と防犯グッズの選び方をまとめているメディアです。防犯カメラや見守りカメラ、補助錠や防犯フィルム、センサーライトや防犯ブザーまで、メーカーが公開している仕様を確かめながら、用途ごとの向き不向きを書いています。

※本記事はAIの補助を得て作成し、編集部が校正しています。

熊の事故は不意の遭遇で起きる|防犯ブザーが役立つ場面はどこか

環境省や各地の自治体が、山に入るときは鈴やラジオで音を出すよう呼びかけています。

熊が人を狙って近づいてくる場面より、お互いに気づかないまま至近距離で鉢合わせる場面のほうが、事故につながりやすいためです。

見通しのきかない藪、沢の音で足音が消える谷沿い、風の強い日、早朝と夕方。

この条件が重なるほど、相手はこちらに気づきません。

この「先に気づかせる」役割を、防犯ブザーは担えません。

ピンを抜いて鳴らす構造ですから、歩いている間ずっと鳴らし続ければ電池はすぐに尽きますし、耳の近くで100デシベル前後の音が続く状態には自分のほうが耐えられないでしょう。

連続音を出す道具としては、鈴やラジオのほうが理にかなっています。

では熊が出る場所で防犯ブザーは何に使えるのでしょうか。

遠くに熊を見つけて自分の存在を知らせること、そしてけがや道迷いで人を呼ぶことです。

どちらも、鳴らす瞬間を自分で選べるという構造がそのまま利点になります。

裏を返せば、鳴らしっぱなしにできない道具だと分かったうえで持つべきものです。

熊よけに使うなら音量・防水・電池の3点で絞れる

音量の数字は1メートル地点の値

パッケージの「120デシベル」という表示は、多くの場合ブザーから1メートル離れた地点で測った値です。

距離が倍になれば音は目に見えて小さくなりますし、沢音や風、立ち木に遮られればさらに届きません。

市街地の夜道なら100デシベルでも人の注意を引きますが、山中で同じようにはいきません。

目安として100デシベル以上のものを選んでください。

音の高さも関係します。

甲高い音ほど障害物の裏へ回り込みにくいため、数字だけで比べきれない部分が残ります。

音量表記の読み方は大音量タイプを選ぶ目安で解説しています。

雨と低温で止まらない作りか

山では雨に降られます。

防水表記のIPX4はあらゆる方向からの水しぶきに耐える水準で、雨天の行動を想定するならここが下限になります。

もうひとつは寒さへの耐性です。

ボタン電池は低温で出力が落ちやすく、冬場や標高の高い場所では音が細くなることがあります。

電池を自分で交換できるタイプを選び、シーズンの初めに一度鳴らして確かめておくと安心です。

充電式は残量が見える反面、久しぶりに持ち出したら空だったという事態が起こります。

電源方式ごとの向き不向きは電池とソーラーの違いで解説しています。

山で裏目に出る防犯ブザーの仕様

街での使用を前提に作られたブザーには、山に持ち込むと困る点があります。

まず、ザックの中やパンツのポケットの奥では取り出せません。

熊を見つけてからファスナーを開けている余裕はないので、ショルダーハーネスや腰ベルトなど、手袋をしたままピンをつかめる位置に固定してください。

ストラップの長いキーホルダー型も、藪の中では枝や笹に引っかかってピンが抜けます。

誤作動で鳴り出し、止め方に手間取っている間に電池を使い切ってしまえば、必要な場面で音が出ません。

ピンにカバーが付いているものや、抜けにくい構造のものを選ぶほうが安全です。

LEDライトが付いているタイプもありますが、明るさは足元を照らす程度で、日中の山では意味を持ちません。

それから、屋外での連続使用や防水を想定していない製品もあります。

取扱店による作りの違いは100均と量販店の取扱いの違いで解説しています。

入山するときと市街地に出没情報が出たときで持ち方が変わる

山へ入るとき

熊鈴かラジオで存在を知らせ続けることが前提で、ブザーはその補助という位置づけになります。

単独行を避ける、行き先と帰る時刻を家族に伝えておく、直近の出没情報を自治体のサイトで確認する。

この3つは道具より先です。

持ち物としては、鈴・ブザー・ヘッドランプを、それぞれ別の場所に付けておくと片方を落としても残ります。

市街地で出没情報が出たとき

河川敷や緑地に沿った道、果樹のある庭先、集積所に生ゴミが出ている朝。

市街地での目撃は、こうした食べ物と移動経路が重なる場所に偏ります。

時間帯も早朝と夕方に集中しますから、犬の散歩や通勤の経路を数日だけ変えるという判断も現実的です。

市街地なら、防犯ブザーは人に対しても使える道具なので、そのまま日常の持ち物にできます。

通勤時の選び方は大人が持つ防犯ブザーの基準で解説しています。

熊と出会ってしまったとき、ブザーを鳴らすかは距離で決まる

向こうがこちらに気づいていない距離なら、鳴らさずに静かに後退するのが基本です。

音を出して振り向かせる必要はありません。

相手がこちらを見ている距離まで近い場合は、背を向けて走らないこと。

走る相手を追う習性があるため、正面を向いたままゆっくり下がります。

至近距離で突然の大音量を出すことについては、離れていくという保証がなく、驚いた個体が突進する可能性を指摘する専門家もいます。

鳴らせば追い払えるという前提では持たないでください。

子熊を見かけたときは、近くに親がいると考えて速やかに離れることが優先されます。

効果の限界については熊防犯ブザーの効果とデメリットで解説しています。

熊撃退スプレーは防犯ブザーとは別の道具で、扱いも異なります。

入山時以外に持ち歩くと、正当な理由のない携帯として軽犯罪法に触れる可能性がありますから、購入や携帯の可否は販売店や自治体に事前に確認してください。

なお、接触してけがを負った場合は、傷が浅く見えても119番へ連絡し、医療機関を受診してください。

子どもの登下校に持たせるなら誤作動と電池残量を先に確認

通学路が出没情報の範囲に入ったとき、まず確認したいのは学校からの指示です。

集団登校への切り替えや時間の変更が出ていることがあります。

そのうえでブザーを持たせるなら、ランドセルの肩ベルトなど、歩きながら手が届く位置に固定してください。

子どもに持たせる場合、いちばん多いトラブルは誤作動と電池切れです。

遊んでいるうちにピンが抜けて鳴り、そのまま電池を消耗させてしまう例が起きます。

月に一度は短く鳴らして音の勢いを確かめる習慣をつけると、いざというときに空になっていた事態を防げます。

もうひとつ伝えておきたいのは、音が鳴っても走り出さないという点です。

驚いて走る動作は熊に対して危険な反応になります。

学年に合わせた持たせ方は通学と留守番で使う基準で解説しています。

よくある質問

熊鈴と防犯ブザーはどちらを買うべきですか

役割が違うので、比べるものではありません。

熊鈴は歩いている間ずっと存在を知らせる道具、防犯ブザーは自分で鳴らす瞬間を選ぶ道具です。

山に入る予定があるなら鈴を先に用意し、ブザーは補助として加える順番をおすすめします。

大きい音を出せば熊を追い払えますか

追い払えるとは言えません。

音への反応は個体によって差があり、人里近くで暮らして生活音に慣れた個体もいます。

ブザーは「距離を取るための時間を稼ぐ道具」と考えて、鳴らしたあとも後退を続けてください。

スマートフォンのアラームでも代わりになりますか

音量が足りません。

スマートフォンのスピーカーは屋外で数十メートル先へ届く設計ではなく、画面を操作している間は手も目もふさがれます。

連絡手段としては欠かせませんが、音を出す道具としては別に用意してください。

冬なら熊対策は不要ですか

不要とは言い切れません。

積雪の少ない年や、餌が足りず冬眠に入りきらない個体の目撃例が報告されている地域もあります。

住んでいる自治体が出す出没情報を、季節を問わず確認するのが確実です。

まとめ

熊が出る場所で防犯ブザーが担えるのは、遠くの相手に存在を知らせることと、人を呼ぶことの2つです。

歩行中ずっと音を出す役割は熊鈴やラジオに任せ、ブザーは100デシベル以上・IPX4以上・電池交換ができるものを、手袋のままつかめる位置に付けておく。

この組み合わせが現実的な備えになります。

市街地では同じブザーが人に対しても使えますから、無駄にはなりません。

ぜひ本記事の音量・防水・電池という3つの確認点を参考に、住んでいる地域の出没情報と合わせて手元の1つを見直してみてください。

あなたへのおすすめ