家の防犯対策は何から?玄関と窓で変わる備え方と選ぶ順番

近所で空き巣が出たと聞いて売り場に行くと、ダミーカメラ・センサーライト・補助錠・防犯フィルムが同じ棚に並んでいます。
値札を見比べても、どれを先に買うべきかは書いてありません。
家の防犯対策で製品が引き受けられるのは、侵入に時間をかけさせることと、人目につきやすい状態を作ることまでで、侵入そのものを止めると約束できる製品はありません。
防犯性能の高い建物部品に付くCPマークも、官民合同会議の試験で侵入に5分以上耐えたという実績を示す表記です。
つまり優先順位は「どの製品が強いか」ではなく、自宅のどこが手薄かで決まります。
本記事では、玄関と窓で変わる対策の中身・防犯グッズのタイプ別の違い・設置前に自宅で確かめる4点を解説します。

防犯GET編集部
防犯GETは、家庭でできる防犯対策と防犯グッズの選び方をまとめているメディアです。防犯カメラや見守りカメラ、補助錠や防犯フィルム、センサーライトや防犯ブザーまで、メーカーが公開している仕様を確かめながら、用途ごとの向き不向きを書いています。
※本記事はAIの補助を得て作成し、編集部が校正しています。
家の防犯対策がねらうのは、侵入に時間をかけさせること
侵入に要する時間は、住宅の構造・窓や錠の種類・人通りの多さ・照明の有無で大きく変わるため、「これを付ければ入られない」と言える製品は存在しません。
実際の対策も、破るのに手間がかかる状態を作って途中であきらめさせる方向と、近所や通行人から見えやすくして人目を嫌わせる方向の2つに整理できます。
CPマークの5分という数字も、そこまで持ちこたえたという試験結果を示すもので、5分後に何も起きないという意味ではありません。
言葉の混同も先に片づけておきます。
防犯ガラスは中間膜で貫通に耐えるガラスで、強化ガラスは割れたときに粒状になる安全のためのガラスなので、打ち破りへの備えとしては別物です。
同じように防犯フィルムは厚み350マイクロメートル以上が目安の製品で、飛散防止フィルムは50マイクロメートル前後しかなく、こちらは破片の飛び散りを抑えるためのものです。
売り場が隣同士なので取り違えが起きやすく、飛散防止フィルムを侵入対策として貼ると、破片は散らないのに割られるまでの時間はほとんど変わりません。
家の防犯対策は玄関と窓で中身が変わります
手口として代表的に挙げられるのは、施錠を忘れた出入口からの侵入と、窓ガラスを破って手を入れる方法、そして錠そのものを狙う方法です。
どれも入口が違うので、対策も入口ごとに考えたほうが無駄が出ません。
玄関まわりで見る点
まず錠の数を数えてください。
1つしかないなら補助錠の追加が最初の一手で、次に見るのはドアの隙間から室内側のつまみを回されない構造になっているかどうかです。
ドアスコープや郵便受けの位置も関係するので、交換や部品追加はメーカーや取扱店に型番を伝えて確認してください。
玄関前の照明が切れていないか、表札や植木で人の姿が隠れないかも、その日に直せる範囲の対策になります。
窓まわりで見る点
窓は数が多いので、全部を同じ強さにする必要はありません。
優先されるのは、道路から見えない側の窓・掃き出し窓・トイレや浴室の小窓のように、外から死角になる開口部です。
クレセント錠(窓の中央にある半月型のつまみ)は締め具合を確かめる部品であって錠として作られていないため、補助錠を上下どちらかに足すと開けられる範囲が狭くなります。
なお、投げつけて衣類や地面に色を付ける防犯カラーボールの使い方と選び方も解説していますが、こちらは侵入を遅らせる道具ではなく、逃げた相手の特定を助ける道具です。
防犯対策グッズは4タイプに分かれます
家庭向けの製品は、ねらいで4タイプに分かれます。
同じ棚に並んでいても役割が重ならないので、1タイプだけ揃えても穴が残ります。
| タイプ | 代表的な製品 | ねらい | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 見せる | ダミーカメラ、防犯ステッカー、センサーライト | 下見の段階で候補から外させる | まず費用を抑えて手を打ちたい人 |
| 遅らせる | 補助錠、防犯フィルム、面格子、防犯ガラス | 破るまでの時間を延ばす | 死角の窓や玄関に不安がある人 |
| 記録する | 防犯カメラ、スマホの監視アプリ | 映像を残して確認できるようにする | 留守が長い人、証拠を残したい人 |
| 知らせる | 開閉センサー、警報アラーム、防犯砂利 | 音や通知で気づける状態にする | 在宅時間が長い人、就寝中が不安な人 |
費用と手間が軽いのは見せるタイプで、100均やホームセンターで揃う範囲から始められます。
ただし、見せるタイプだけで固めると、下見をせずに来た相手には何も残りません。
逆に遅らせるタイプは効果の説明がつきやすい代わりに、窓の枚数だけ費用が増えます。
製品ごとの選び分けは防犯グッズのタイプ別の違いと基準で、住まいの条件から絞る手順は用途別に比較した防犯対策の選び方で解説しています。
家の防犯カメラは電源・通信・録画の残し方で絞る
カメラは仕様表の項目が多く見えますが、家庭で迷うのは3点だけです。
電源をどう取るか
コンセントが近くにあるなら電源直結式が安定していて、常時録画にも耐えます。
電源が届かない場所では電池式かソーラー式になり、どちらも動体検知で必要なときだけ録る使い方が前提です。
ソーラー式は設置面に日が当たらないと充電が追いつかず、北向きの壁や庇の下では録画が止まることがあります。
通信手段があるか
Wi-Fi接続の機種は2.4GHz帯のみ対応のものが多く、5GHzしか飛んでいない環境ではつながりません。
ネット回線のない実家や離れた倉庫に付けるなら、SIM内蔵の機種か、録画機とセットの有線タイプを検討してください。
映像をどこに残すか
SDカードは月額がかからない代わりに、本体ごと持ち去られると映像も一緒に消えます。
クラウド保存は費用が続きますが、本体が無くなっても記録が残ります。
屋外の低い位置に付けるならクラウド併用が安心で、室内なら手軽なSDカードで足りる場面も多いでしょう。
古いスマホを使う方法を含め、無料の防犯アプリの機能とタイプ別の選び方で解説しています。
ダミーカメラやステッカーで足りない場面
見せる対策には、下見の段階で候補から外させるという役割がありますが、それが成立するのは本物らしく見えている間だけです。
配線が1本も出ていない・レンズが平面で奥行きがない・LEDが一定の間隔で点滅し続けるといった特徴があると、作り物と判断されることがあります。
電池切れで点滅が止まった状態も、電池が切れた本物か作り物のどちらかに見えてしまいます。
センサーライトも、点けば安心とは言えません。
人や車の通りが多い場所では点灯が日常の風景になり、近所の人も気にしなくなるため、玄関の真横より、死角になる勝手口や裏庭側に向けたほうが変化に気づきやすくなります。
見せる対策の限界を承知したうえで組み合わせるなら費用対効果は悪くないので、実際の効果の範囲は防犯カメラステッカーの効果とデメリットで、見破られにくい造形の見方は防犯ダミーカメラのタイプ別の違いと基準で解説しています。
家の防犯対策の選び方は、賃貸か持ち家かで分かれます
最初に決めるのは製品ではなく、壁や窓枠に穴を開けられるかどうかです。
賃貸なら、はめ込み式や粘着式の補助錠・突っ張り式のスタンド・置き型のカメラのように、退去時に戻せる方法から選ぶことになります。
粘着式は貼る面の汚れを落としてから貼り、サッシの粉が残ったまま貼ると数か月で外れます。
持ち家でネジ留めができるなら、選べる範囲は一気に広がります。
その次に決める順序は、電源が取れるか、通信手段があるか、映像をどこに残すか、そして画角と夜間の写り方です。
画角は広いほど1人あたりが小さく写るので、玄関先で顔を判別したいなら狭めの画角と高い画素数を、駐車場全体の出入りを把握したいなら広角を選んでください。
夜間の写り方も分かれ、赤外線は白黒になって服の色が残らないため、色まで残したいならライト付きかカラー暗視対応の機種が必要になります。
設置前に自宅で確かめる4点
買ってから気づく失敗は、ほとんどこの4点の確認漏れです。
電源の位置
付けたい場所からコンセントまでの距離をメジャーで測ります。屋外コンセントがなければ、延長で引くのか電池式にするのかが決まります。
Wi-Fiの届き方
付けたい場所にスマホを持って行き、2.4GHz帯の電波が立つかを見てください。玄関の外や車庫では、室内で問題なくても届かないことがあります。
取り付け面の材質
モルタル・サイディング・木部・金属で、必要なネジやアンカーが変わります。タイル面は割れるので下地を確かめてから作業してください。
屋外の等級
軒下でも雨と結露は入るため、屋内向けを屋外に付けると数か月で映らなくなります。防水等級と動作温度の下限を必ず確認します。
屋外に置くダミーカメラも同じ条件を満たす必要があり、屋外用防犯カメラダミーの設置場所と防水性能の目安で解説しています。
設置後の手間も先に見ておくと楽で、電池式を高所に付けると交換のたびに脚立を出すことになり、SDカードは上書き設定と残量、レンズは雨だれの跡を年に数回拭く程度の世話が続きます。
よくある質問
賃貸でも家の防犯対策はできますか
できます。
はめ込み式や粘着式の補助錠、置き型のカメラ、窓の開閉センサーは穴を開けずに使えます。
ドアの錠そのものを交換したいときは管理会社の許可が必要で、退去時の扱いも先に確認してください。
ダミーカメラだけでも意味はありますか
下見の段階で候補から外させる働きは期待できますが、それだけで侵入を防げるわけではありません。
玄関の補助錠や窓のフィルムと組み合わせるのが前提で、単独で置くなら見破られにくい造形と点滅の作りを選んでください。
防犯フィルムと飛散防止フィルムは同じものですか
別物です。
防犯フィルムは厚み350マイクロメートル以上が目安で、打ち破りに時間をかけさせる目的で作られています。
飛散防止フィルムは50マイクロメートル前後で、割れたときの破片の飛散を抑えるためのものなので、侵入対策としては期待できません。
CPマークが付いていれば安心ですか
CPマークは試験で侵入に5分以上耐えたという実績を示す表記で、破られないという保証ではありません。
認定はガラス・錠前・シャッター・面格子のように部位ごとに分かれているため、窓だけ対策して錠が手薄という状態も起こります。
護身用のスプレーを持ち歩いてもいいですか
購入や自宅での保管は合法でも、正当な理由のない携帯は軽犯罪法1条2号に触れる可能性があります。
持ち歩きを前提にするなら防犯ブザーとライトにとどめ、判断に迷うときは事前に警察へ確認してください。
まとめ
家の防犯対策は、侵入に時間をかけさせる遅らせるタイプと、人目を意識させる見せるタイプ、映像を残す記録するタイプ、音や通知で気づかせる知らせるタイプを組み合わせて考えます。
どれを先に買うかは製品の強さで決まるのではなく、賃貸か持ち家か、電源と通信が届くか、どの窓が外から死角になっているかで決まります。
CPマークや防犯フィルムの厚みも、破られないという意味ではなく、時間を稼ぐための目安です。
ぜひ本記事のタイプ別比較表と設置前に確かめる4点を参考に、自宅で手薄なところから順に手を付けてください。





