SHARE:

工事不要の防犯カメラ玄関ドアは使える?配線なしの選び方

工事不要の防犯カメラ玄関ドアは使える?配線なしの選び方

「工事不要」と大きく書かれた玄関用の防犯カメラでも、仕様欄には「対応ドア厚」「IP65」「2.4GHz帯のみ対応」といった条件が並んでいます。

工事不要が示しているのは、壁に配線を通さずビス穴も開けずに取り付けられるという範囲だけで、どの玄関ドアにも付くという意味ではありません。

買ったあとで合わないと分かりやすいのは、ドアスコープの穴径やドア厚が対応範囲から外れていた、家のWi-Fiが5GHz帯しか飛んでいなかった、microSDカードの容量上限を超えていた、という3点です。

どれも買う前に数字で確かめられます。

本記事では、工事不要が指す範囲・固定方法別の4タイプ・玄関ドアの実寸の測り方・IP等級やmicroSDなど仕様表の読み方を解説します。

防犯GET

防犯GET編集部

防犯GETは、家庭でできる防犯対策と防犯グッズの選び方をまとめているメディアです。防犯カメラや見守りカメラ、補助錠や防犯フィルム、センサーライトや防犯ブザーまで、メーカーが公開している仕様を確かめながら、用途ごとの向き不向きを書いています。

※本記事はAIの補助を得て作成し、編集部が校正しています。

玄関ドアの防犯カメラで「工事不要」が指すのは配線とビス穴の2点

工事不要の製品がやっていないのは、100Vの電源への結線と、壁やドアへの穴あけです。

電源は乾電池・内蔵充電池・USB給電のいずれかで、取り付けには既存のドアスコープの穴、ドア枠のすき間、マグネット、粘着テープのどれかを使います。

反対に、電源直結型のインターホンを取り替える作業は電気工事にあたるため、電気工事士の資格を持つ人が行います。

外壁に配線を通す作業や、ドアへ新しい穴を開ける作業も工事不要の範囲から外れます。

ここを混同したまま「インターホン一体型」を選ぶと、届いてから業者を探すことになります。

賃貸や分譲マンションでは、玄関ドアの外側が共用部分として扱われることが多く、規約で取り付けを制限している場合があります。

粘着テープの糊跡や、磁石による塗装の擦れも原状回復の対象になり得ます。

取り付け前に管理会社か管理組合へ確認してください。

固定方法で4タイプに分かれる|スコープ・枠掛け・マグネット・粘着

工事不要の機種は、本体をどこに固定するかでタイプが分かれます。

同じ玄関用カメラでも、付けられる場所が違えば選べる候補も変わります。

固定方法取り付け先該当する人
ドアスコープ設置型既存のドアスコープを外した穴穴径とドア厚が対応範囲に入る家
ドア枠掛け(ブラケット)型ドア上端と上枠のすき間穴を開けられない賃貸
マグネット固定型スチール製のドアや鉄部磁石が付く鋼製ドアの家
粘着テープ固定型平らな金属面・樹脂面本体が軽い機種を選べる場合

ドアスコープ設置型は本体の大半が室内側に収まるため、外から取り外されにくい構造です。

その代わり、既存の穴の寸法に完全に依存します。

枠掛け型は穴を使わずに済みますが、ドアの開閉の振動を毎回受けます。

マグネットと粘着は取り付けが早い一方、落下の可能性が残るので、落下防止のワイヤーが付属する機種を選び、必ず併用してください。

ドアホン型やスタンド型まで含めた機種そのものの選び分けは、防犯玄関カメラの選び方で解説しています。

玄関ドアの実寸を測る|穴径・ドア厚・枠のすき間

ドアスコープ型は穴径とドア厚を測る

室内側のドアスコープのリングを反時計回りに回して外し、穴の直径をミリ単位で測ります。

もう一か所、ドアの厚みも測ってください。

製品の仕様欄には「対応レンズ穴径」「対応ドア厚」の2つが書かれていて、どちらか一方でも範囲外だと固定できません。

ドアが厚い場合は延長パーツで対応する機種もあります。

枠掛け型はドア上端のすき間を測る

ドアを閉めた状態で、ドア上端と上枠の間にどれだけ隙間があるかを測ります。

ドアクローザーのアームや上枠の張り出しが金具に当たると、ドアが完全に閉まらなくなります。

金具を掛ける位置に鍵の受けやドアガードが来ないかも、実物で確かめてください。

マグネットと粘着はドアの表面材を確かめる

マグネット式が付くのはスチール製のドアだけで、アルミや樹脂、木製のドアには付きません。

冷蔵庫用の磁石を当てれば数秒で分かります。

粘着テープ式は表面が平らであることが前提になるため、型押しの模様やモールが入った面では接着面積が足りません。

「防水」と「IP65」は別の表記|玄関ドアの外側に付ける条件

IP等級の2桁が示すもの

IP等級は、前の数字が粉じんに対する保護(0〜6)、後ろの数字が水に対する保護(0〜8)を表します。

IPX4は「あらゆる方向からの飛沫に耐える」水準で、Xは粉じん側を試験していないか表記を省略していることを示します。

IP65なら粉じんの侵入がなく、噴流水にも耐える水準です。

一方で「防滴」「生活防水」はメーカーが独自に使っている表現で、規格上の定義がありません。

数字が書かれていない製品は屋内用と考えてください。

なお衝撃に対する強さはIK等級という別の表記で、IPとは無関係です。

動作温度と直射日光も仕様欄にある

玄関ドアの外側は、庇があっても吹き込む雨に濡れ、冬は結露し、南向きなら直射日光で本体が熱を持ちます。

仕様欄の動作温度が「0〜40℃」なら、真冬の朝や夏の日中は範囲を外れます。

ドアスコープ型のように本体が室内側に収まるタイプは、この条件が緩くなります。

電源・Wi-Fi・microSDの表記は家の環境と突き合わせる

電源は電池・充電式・USBで手間が変わる

乾電池式は電池切れのたびに本体を外すことになるため、枠掛け型やマグネット式では取り外しやすさもあわせて見てください。

内蔵充電池式は本体ごと充電するか、ケーブルを繋いだまま使います。

USB給電は電源が近くにある玄関の内側でしか成立しません。

動体検知で必要なときだけ録る使い方が前提で、電池式で常時録画はできません。

Wi-Fiは2.4GHz帯かどうかを先に確認する

家庭用のカメラは2.4GHz帯のみ対応の機種が多く、5GHz帯しか出していないルーターやメッシュ環境では接続できません。

2.4GHzと5GHzで同じSSIDを使う設定になっている場合も、接続作業でつまずきます。

ルーターの設定画面で2.4GHz帯のSSIDを確認しておいてください。

金属製のドアは電波を弱めるので、玄関までの距離も見ておくと安心です。

microSDは容量の上限と規格区分を合わせる

microSDカードには規格の区分があり、SDHCが4GB〜32GB、SDXCが64GB〜2TBです。

仕様に「32GBまで」と書かれた機種にSDXCの64GBを挿すと、認識しません。

書き込み速度はClass10やUHS-Iという表記で示され、録画用途では最低10MB/秒のClass10以上が目安になります。

1080p(1920×1080、約200万画素)と4K(3840×2160、約800万画素)では同じ容量で残せる時間が数倍違うので、画質を上げるならカード容量とクラウド保存の併用も検討してください。

工事不要でも起きる失敗と、仕様の確認場所

仕様が合わないと何が起きるか

IP表記のない屋内用を軒下に付けると、雨の吹き込みと結露で数か月のうちに映らなくなります。

5GHz帯のみの環境で2.4GHz専用機を買えば、初期設定の画面から先に進めません。

容量上限を超えたカードは認識せず、録画そのものが残りません。

粘着テープ式は夏場にドア表面が高温になると保持力が落ちるため、落下防止のワイヤーを付けていない状態で外れると本体が破損します。

ドアスコープ型は、ドア厚が対応下限を下回るとネジが噛まずに固定できません。

どこを見れば書いてあるか

対応ドア厚と穴径は、商品ページの「設置条件」または「取付可能ドア」の欄にあります。

Wi-Fiは「対応周波数」、記録媒体は「対応メモリーカード」の項目です。

ページに載っていない場合は、メーカーサイトで公開されている取扱説明書のPDFに設置条件の図が入っていることが多く、店頭ならパッケージ側面の仕様表で確認できます。

カメラで残せるのは記録と抑止までなので、錠そのものの強化は防犯カギの選び方で解説しています。

よくある質問

賃貸マンションでも玄関ドアに防犯カメラを付けられますか

ドアの外側は共用部分として規約の対象になっていることが多いので、まず管理会社に確認してください。

許可が取れない場合は、既存のドアスコープを使うタイプや、玄関の内側に置いて外を写せない配置にする方法が残ります。

原状回復の面では、穴を使うスコープ型のほうが粘着テープ式より跡が残りにくいです。

工事不要のカメラでも映像を記録として残せますか

録画に対応した機種なら残せます。

モニターに映すだけのタイプもあるので、仕様欄に「microSD対応」または「クラウド録画」があるかを確認してください。

夜間は赤外線で白黒になる機種が多く、服の色は残りません。

色が必要ならライト付きかカラー暗視対応を選んでください。

電池はどのくらいで交換することになりますか

メーカーが示す駆動期間は動体検知の回数を前提にした目安なので、人通りが多い玄関では表示より早く減ります。

冬場は電池の性能も落ちます。

交換の頻度を下げたいなら、USB給電か充電池の容量が大きい機種を選ぶのが現実的です。

まとめ

工事不要という表記は、配線とビス穴が不要という意味にとどまります。

実際に選べる機種を決めるのは、ドアスコープの穴径とドア厚、ドア上端のすき間、表面が磁石の付く材質かどうかという実寸と、IP等級・対応周波数・カード容量の3つの仕様です。

玄関だけを固めても、勝手口や窓が手薄なら侵入までの時間は延びません。

裏口側の考え方は空き巣対策の防犯勝手口で解説しています。

ぜひ本記事の実寸の測り方と仕様の確認場所を手元のメジャーとルーター設定と突き合わせて、玄関ドアに付けられる機種から選んでください。

あなたへのおすすめ