防犯ガラスの価格はいくら?工事費用と業者選びの基準

防犯ガラスに替えたいと思って検索しても、金額がほとんど出てきません。
メーカーが定価を公表しておらず、価格は窓のサイズと施工条件ごとの見積もりで決まるからです。
実際の水準は、腰高窓1枚でおおよそ3万〜6万円、掃き出し窓なら1枚あたり10万〜20万円あたりが目安になります(2026年9月時点、ガラス施工店が公開している見積もり例で見られる幅)。
金額を大きく動かすのは、中間膜の厚み、単板か複層(ペアガラス)か、そしてガラスだけを替えるのかサッシごと交換するのかという3点です。
本記事では、防犯ガラスのサイズ別の価格目安・費用が上振れする条件・防犯フィルムとの費用差・見積もりで確認する項目を解説します。

防犯GET編集部
防犯GETは、家庭でできる防犯対策と防犯グッズの選び方をまとめているメディアです。防犯カメラや見守りカメラ、補助錠や防犯フィルム、センサーライトや防犯ブザーまで、メーカーが公開している仕様を確かめながら、用途ごとの向き不向きを書いています。
※本記事はAIの補助を得て作成し、編集部が校正しています。
防犯ガラスの価格は窓1枚あたりいくらか|サイズ別の目安
防犯ガラスは、2枚の板ガラスの間に樹脂の中間膜をはさんだ合わせガラスです。
板ガラスメーカーは施工店向けに販売しているため、家電のような希望小売価格が存在せず、金額は窓の実寸と工事内容から個別に出されます。
下の表は、ガラス施工店が公開している見積もり例で見られる幅をまとめたもので、2026年9月時点の水準です。
地域と窓の状態で変わるので、そのまま自分の家の金額にはなりません。
| 窓のタイプ | おおよその大きさ | 単板タイプ(ガラス+施工費) | 複層タイプにする場合 |
|---|---|---|---|
| 小窓(浴室・トイレ) | 幅600×高600mm前後 | 2万〜4万円 | 4万〜7万円 |
| 腰高窓 | 幅900×高900〜1100mm | 3万〜6万円 | 6万〜10万円 |
| 引き違い窓(2枚建て) | 幅1800×高1100mm | 6万〜12万円 | 12万〜20万円 |
| 掃き出し窓(2枚建て) | 幅1800×高1800mm | 10万〜20万円 | 18万〜35万円 |
同じ腰高窓でも、ガラスの面積が2割増えれば材料費もほぼ同じだけ増えますし、2階の窓なら搬入と養生の手間が加わります。
表の下限に近い金額になるのは、1階の小さめの窓で、既存のサッシにそのまま新しいガラスが納まる場合です。
逆に上限を超えることもあり、その条件はこのあと順に取り上げます。
防犯ガラスの価格を左右するのは中間膜の厚みと複層かどうか
中間膜の厚みで金額が変わる
防犯用の合わせガラスでは、中間膜の厚さを30mil(ミル、約0.76mm)以上にしたものが基準になり、より厚い60mil(約1.52mm)仕様も選べます。
厚い膜のほうが打ち破りに時間をかけさせられる一方、材料費はおおむね1.3〜1.8倍に上がります。
CPマークが付いた防犯ガラスは、官民合同会議の試験で侵入に5分以上耐えたことを確認された製品で、厚い中間膜の仕様が中心です。
ただしCPマークはガラス・錠・シャッター・面格子と部位ごとに認定が分かれているため、ガラスをCP認定品にしても錠が手薄なら、家全体の弱い場所は変わりません。
単板と複層で価格帯がひとつ上がる
いま入っているのがペアガラスなら、防犯仕様にするには複層の片側を合わせガラスに置き換えることになり、ガラス単体の価格は単板の1.5〜2倍が目安です。
Low-E(低放射)金属膜付きの断熱タイプを選ぶと、さらに上がります。
表の複層タイプの列が高いのは、この構造の違いによるものです。
断熱もまとめて改善したいのか、防犯だけを足したいのかで、ここの判断が変わってきます。
ガラスだけ替えるか、サッシごと交換するか、内窓を足すか
ガラスだけを入れ替える場合
いちばん安く済むのはガラスの入れ替えですが、条件があります。
防犯合わせガラスの厚みは6.8mm前後から10mm程度になり、5mmの単板用に作られたサッシの溝には納まらないことがあるからです。
この場合はガラス厚を抑えた仕様に変えるか、サッシごとの交換になります。
見積もり時に「既存サッシで納まりますか」と聞いておくと、後からの追加請求を避けられます。
サッシごと交換する場合
サッシ交換は、外壁を壊さずに既存枠へかぶせるカバー工法が使われることが多く、1窓あたり10万〜30万円が目安です(2026年9月時点、サッシ店の施工例で見られる幅)。
窓を大きく作り替える工事になると外壁の補修が加わり、金額はここから上がります。
内窓を足す場合
既存の窓の内側にもう一組の窓を付ける方法で、1窓あたり8万〜20万円ほど。
ガラスを防犯合わせガラス仕様にできる製品もあり、破るべき窓が2枚になるので、時間をかけさせるという意味では有利です。
断熱改修を対象にした補助制度では内窓が対象になることもありますが、対象製品や熱性能の条件は年度ごとに決まり、防犯性能は要件に入っていません。
使えるかどうかは、その年度の公募要領で確認してください。
家1軒を防犯ガラスにすると価格の合計はどうなるか
窓が10か所ある戸建てで全部を防犯ガラスにすると、単板仕様でも30万〜60万円、複層や大きな掃き出し窓が多い家なら100万円を超えます。
この金額を見て手が止まるのは自然なことなので、全部やる前提を外して考えるほうが現実的です。
優先度が高いのは、道路や隣家から見えない位置にある1階の窓です。
人目につかない場所は作業しやすく、時間をかけられてしまうからです。
次に大きな掃き出し窓、そのあとに浴室やトイレの小窓という順になります。
小窓は人が通れないと思われがちですが、幅45cm以上の開口があれば通り抜けられることもあるため、大きさを実測してから判断してください。
2階も、下にカーポートやエアコンの室外機、物置があると足場になります。
窓の下に登れるものが置かれていないかを一度見て回ると、優先する順番が変わることもあります。
窓を固めても勝手口が古いままだと、そこが最も弱い場所として残ります。
勝手口の考え方は空き巣対策の防犯勝手口で解説しています。
防犯ガラスと防犯フィルムの価格差|1窓あたりで比べる
予算が合わないときの現実的な代案が防犯フィルムです。
業者施工なら1窓あたり1.5万〜3万円、自分で貼るなら材料費が数千円から1万円台で収まります。
腰高窓1枚を防犯ガラスに替える3万〜6万円と比べると、半分から数分の一です。
ここで間違えやすいのが、飛散防止フィルムとの混同です。
売り場では隣に並びますが、飛散防止フィルムの厚みは50マイクロメートル前後で、地震や台風で割れた破片が飛び散るのを抑えるためのもの。
打ち破りに時間をかけさせる目的の防犯フィルムは350マイクロメートル以上が目安になり、価格も厚みに応じて上がります。
安いフィルムを選んで「破片は散らないのに、割られる時間はほとんど変わらない」という結果になるのが、よくある失敗です。
貼り方でも差が出ます。
ガラスの中央だけに貼ると、サッシ際を割られたときに効果が落ちるため、CP認定を受けたフィルムでは、開口部全面に貼ることや施工方法まで含めて認定条件が決められています。
フィルムやその他の防犯用品の売り場ごとの違いは、防犯グッズ玄関はどこで買えるかで解説しています。
自分で交換してはいけない範囲と、DIYで成立する対策
ガラス交換を自分でやらないほうがいい理由
ガラス交換に資格は要りませんが、掃き出し窓用の防犯合わせガラスは1枚で30kgを超えることがあり、2人がかりでも扱いが難しい重さです。
寸法を1mm単位で発注する必要があり、間違えれば作り直しの費用がまるごと無駄になります。
既存ガラスの処分にも産業廃棄物としての扱いが必要で、割れたガラスを家庭ごみに出せない自治体もあります。
落として割れば、ガラス代だけでなく怪我のリスクも負うことになります。
DIYで手が届く対策
防犯フィルムの貼り付け、補助錠の取り付け、窓用の警報アラーム、面格子の緩んだビスの締め直しは、自分でできる範囲です。
賃貸で穴をあけられない場合も、両面テープや挟み込みで固定するタイプがあり、選び方は防犯鍵の取付金具の選び方で解説しています。
なお、防犯カメラのために屋外へ配線を通したりコンセントを増設したりする作業は電気工事士の資格が必要なので、ここは自分で手を出さず工事業者に依頼してください。
防犯ガラスの価格は、どこに頼むかでも変わる
ガラス専門店とサッシ・建材店
ガラスの入れ替えだけを頼むなら、地域のガラス専門店が窓口になります。
ガラスの仕入れと施工を自社で行うため、中間の管理費が乗りにくいのが特徴です。
サッシごとの交換や内窓の設置は、サッシ店や建材店の扱いになります。
どちらもガラスとサッシのどちらを主に扱うかで守備範囲が分かれるので、最初に「ガラスだけ替えたい」「サッシから見てほしい」と用件を伝えると話が早くなります。
リフォーム会社と量販店
リフォーム会社やハウスメーカーは、外壁や玄関の工事とまとめて依頼できる反面、現場管理費が加算されるのが一般的です。
家電量販店やホームセンターは内窓や既製サイズの取り扱いが中心で、施工は提携の工事店が行う形が多くなります。
どこが安いかは窓の状況と工事内容で入れ替わるため、業種で優劣を決めず、同じ条件で2〜3社に見積もりを出してもらって比べるのが確実です。
許認可や保証の有無は各社の公式サイトで確認できます。
見積もりで確認する項目|ガラス代以外にかかる費用
総額だけを見比べると、含まれている工事の範囲が違って比較にならないことがあります。
次の項目が書かれているかを確認してください。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| ガラスの仕様 | 中間膜の厚み(30mil・60milなど)とCP認定品かどうかが型番で書かれているか |
| 既存サッシへの納まり | ガラスだけで済むのか、サッシ交換が必要になる可能性があるか |
| 出張費・現地調査費 | 無料をうたっている場合、キャンセル時の扱いまで確認する |
| 既存ガラスの処分費 | 撤去したガラスの処分が総額に含まれているか |
| 付帯部材 | ビード・パッキン・シーリングなど、交換が必要な部材の費用 |
| 高所作業・養生 | 2階以上や足場が必要な場合の追加費用と、その発生条件 |
| 保証 | 施工保証の年数と、ガラスメーカーの製品保証の対象範囲 |
とくに追加請求の条件は、口頭ではなく書面で残してもらってください。
開けてみたらサッシが腐食していた、枠が歪んでいたという理由で金額が動くことは実際にあり、その場合にいくら加算されるのかを事前に決めておけば、工事中の交渉を避けられます。
買い切りの防犯ガラスと、月額制の防犯サービス
窓の対策は一度払えば終わる買い切りで、警備会社のホームセキュリティやクラウド録画は月額がかかり続けます。
どちらが向くかは、家に何年住むかで変わります。
10年20年住む持ち家なら、初期費用をかけて窓と錠を固めるほうが総額は抑えやすく、数年で引っ越す可能性がある賃貸なら、原状回復が要らない月額サービスや置き型の機器が合っています。
月額プランは機器をレンタルする方式と買い取る方式があり、料金は住宅の広さや契約年数で変わるため、各社の公式サイトの料金表で確認してください。
契約期間の縛りと、解約時に機器の撤去費がかかるかどうかも見ておく項目です。
玄関側にカメラを足す場合の選び方は防犯玄関カメラの選び方、錠の交換で費用をかける場合は防犯性の高い鍵のおすすめで解説しています。
よくある質問
防犯ガラスと強化ガラスは同じ価格帯ですか
別の製品で、価格も役割も違います。
強化ガラスは割れたときに粒状になる安全のためのガラスで、打ち破りに耐える構造ではありません。
防犯目的なら、中間膜が入った合わせガラスを選んでください。
強化ガラスは寸法の加工が後からできないため、サイズ変更には作り直しが必要になります。
賃貸でも防犯ガラスに交換できますか
ガラスは建物の設備なので、交換には所有者か管理会社の許可が必要です。
費用負担の相談を含めて、まず管理会社に問い合わせてください。
防犯フィルムも、退去時の原状回復の扱いが契約によって変わるため、貼る前に確認しておくと安心です。
防犯ガラスにすれば窓は割られませんか
割られないとは言えません。
防犯ガラスができるのは、貫通するまでに時間をかけさせて途中であきらめさせることまでです。
窓だけを固めても、玄関や勝手口の錠が古ければそちらが弱い場所として残るので、家全体で見て順番を決めてください。
割られたときは保険で直せますか
火災保険の破損・汚損や盗難の補償で対象になることがありますが、免責金額の設定や補償範囲は契約ごとに違います。
加入している保険会社に、窓ガラスの損害が対象かどうかを直接確認してください。
1枚だけ替えても意味はありますか
意味があります。
人目につかない場所にある窓が1か所だけなら、そこを固めるだけで手をかけやすい場所がなくなります。
反対に、同じ条件の窓が3つ並んでいる面で1枚だけ替えると、残りの2枚が選ばれるだけなので、面ごとにそろえる考え方をしてください。
見積もりは何社から取ればいいですか
2〜3社で十分です。
それ以上増やすと現地調査の立ち会いだけで日数がかかります。
同じ窓・同じガラス仕様という条件をそろえて依頼し、総額ではなく内訳で比べてください。
まとめ
防犯ガラスの価格は、腰高窓1枚で3万〜6万円、掃き出し窓なら10万〜20万円あたりが目安で、複層にするとここからひとつ上の価格帯になります。
金額が上振れするのは、中間膜を厚くしたとき、既存サッシに納まらずサッシ交換が必要になったとき、そして高所作業が加わったときです。
全部の窓を一度に替えなくても、人目につかない1階の窓から順に手を入れれば、予算の中で手をかけにくい家に近づけられます。
ぜひ本記事のサイズ別の価格目安と見積もり確認項目の表を参考に、自分の家の窓でどこから替えるかを決めて、同じ条件で2〜3社に見積もりを依頼してください。
出典
- 官民合同会議「防犯性能の高い建物部品目録」(防犯建物部品の認定・CPマーク/https://www.cp-bohan.jp/)2026年9月参照
- 板硝子協会「板ガラスの種類と性能」(合わせガラス・複層ガラスの構造/https://www.itakyo.or.jp/)2026年9月参照
- 警察庁「住まいる防犯110番」(侵入手口と侵入口の統計)2026年9月参照
本記事の金額は、ガラス施工店・サッシ店が公開している見積もり例で見られる幅をまとめた2026年9月時点の目安で、メーカーの定価ではありません。
実際の費用は窓の実寸、サッシの状態、地域によって変わるため、必ず現地調査を受けたうえで見積もりを確認してください。





